数字ぬりえ(ナンバーぬりえ)とは?

数字ぬりえとは、絵の中の区画一つひとつに番号がふられていて、「1は赤」「2は青」といった色見本(カラーガイド)に従って塗っていく塗り絵です。ナンバーぬりえ、ナンバリングぬりえと呼ばれることもあります。

ふつうの塗り絵が「どこを何色で塗るか」を自分で自由に決めるのに対し、数字ぬりえは塗る色があらかじめ決まっているのが特徴です。番号の通りに塗り進めると、最後に一枚の絵が浮かび上がります。

なぜ高齢者の脳トレに向いているのか?

数字ぬりえが高齢者の脳トレや介護レクで選ばれるのには、いくつかの理由があります。

1つ目は「色選びに迷わない」ことです。 何色を使うか決める必要がないため、色の判断に自信がない方でも取り組みやすく、途中で手が止まりにくいのが利点です。

2つ目は「番号を探して対応させる」作業です。 「次は3の区画はどこか」と目で探し、色見本と照らし合わせる工程は、注意力や集中力を使います。同じ番号を塗り集めていく単純な繰り返しが、無理なく作業に没頭できる状態をつくります。

3つ目は「達成感を得やすい」ことです。 完成形が決まっているので、塗り終えたときに「絵が完成した」という手ごたえがはっきり残ります。塗り絵は「集中力」「色覚」「手指の運動」を同時に使う作業で、心理的なストレスをほとんど伴わないことが報告されており(参考文献1)、その手軽さは数字ぬりえにも共通します。

ふつうの塗り絵との違い

ふつうの塗り絵 数字ぬりえ
色の決め方 自分で自由に選ぶ 番号で決まっている
向いている人 自分の感性で塗りたい人 迷わず完成させたい人
主に使う力 色を選ぶ判断力 番号を探す注意力

どちらが優れているというものではなく、目的によって使い分けるのがおすすめです。自由に色を楽しみたい日はふつうの塗り絵を、迷わず一枚仕上げたい日は数字ぬりえを、と気分に合わせて選べます。

介護レクリエーションでの活用ポイント

介護施設のレクリエーションで数字ぬりえを取り入れるときは、次の点を意識すると進めやすくなります。

  • 区画が大きめのものから始める: 細かすぎると番号が見づらく、負担になります
  • 色鉛筆に番号シールを貼る: 色見本と手元の色鉛筆をすぐ対応させられます
  • 完成した作品を飾る: 「できた」を目に見える形にすると意欲の維持につながります
  • 会話のきっかけにする: 「この絵は何だろう」と一緒に予想するのも楽しみ方の一つです

楽しみ方・始め方

当サイトでは、数字ぬりえをすべて無料・A4サイズで公開しています。印刷してすぐに使えるほか、一部の作品はブラウザ上でそのまま塗ることもできます。

季節や行事にちなんだ絵柄をそろえているので、季節感を楽しみながら取り組めます。たとえば数字ぬりえ・ふくろう数字ぬりえ・つばき、お月見の時期には数字ぬりえ・お月見、伝統的な遊び道具の数字ぬりえ・てまりなどが人気です。

そのほかの高齢者向けの塗り絵は、高齢者・介護レクの塗り絵からまとめてご覧いただけます。難易度別に選べますので、ご自身やご家族の状況に合わせてお使いください。

参考文献

  1. 埜﨑都代子・宮﨑友晃・中館俊夫「作業療法の効果:『ぬり絵』の『内田クレペリン精神検査』との対比による検討」昭和学士会雑誌 74巻4号(2014年)|J-STAGE